Leeds Students Medical Practice
※今日の記事は女性の生理や婦人科に関する事です。
留学生(確か長期滞在の)はNHS(National Health Service)に登録しないといけません。
年間費用、250ポンド(約4万円)くらいだった思います。
その分、割と幅広い医療サービスを無料で受けることができます。
せっかく高いお金を払っているのですから、医療サービスにより更に健康になって帰ろう!と思い立ち、学生用のクリニックLeeds Students Medical Practiceへ行ってきました。
目的は2つ。
1)最近、生理がバラバラで痛みと眠気がひどいのでピルを。
2)25歳以上の女性は無料で子宮がん検診をしてもらえるということで。
(本当は誕生日前1か月の間だけらしいのですが、その辺はかなり柔軟に対応してくれます。)
ピルをもらうには医師の処方が必要ですが、処方もピルも無料なので助かります。
医師の簡単な問診のあと、ピルについての詳しい説明を受けました。
驚いたのが、ここでのピルの目的は完全に ”避妊” ということです。
説明書もタイトルはどーんと”避妊用ピル”と。
”避妊”以外の副次的効果(という時点ですでに避妊が主目的ですね)に関しては全然触れられませんでした。
「当然避妊が目的でしょう?」
という空気感。
日本だと、低用量ピルとか中用量ピルとか単に薬剤の商品名が書いてあった気がします。気付けば、”避妊” という言葉を大々的に使用していなかった印象です。
私が日本でピルを処方してもらっていた時は、生理の周期を整えること(ひどい時は1か月に3回きたり、3か月こなかったりしていました)と、痛みを楽にすることでした。
婦人科でもピルの処方に関して、”避妊押し” という印象をうけたことはあまりなかったので。
西洋の、性に対する解放的な姿勢が裏にはあるのかなと。
あと、性犯罪の違いとか??調べてないのでわかりませんが。
(ただ、あとでピルについて日本語のサイトを調べてみたら、やっぱり多くが”避妊目的”を主とした目的として扱っていました。私が少数派だったのでしょうね。)
確かに、ピルを無料で処方して頂けるなら、学生や金銭的に余裕のない女性etcにも受け入れられやすいだろうな。
結果、予期せぬ妊娠や中絶は減りそうですね。
次に、子宮頸がん検診。
日本では、内診用に足が開脚する椅子に座って検診をうけますよね。
カーテンで覆われて、医師や看護師また検診行為そのものを見えなくしてくれますよね。
しかし、今回ここで受けた検診はもっと、、野性的(?苦笑)。
理学療法室にあるような細めの診療台に仰向けになり、膝を立て、踵だけくっつけて足を開脚。
もちろん、カーテンなし。
まるでガーナのようです。
日本で行ったクリニックが特別なのか、今日行ったクリニックがイギリスの中でもあまり良くないのかはわかりませんが。
ただ、やはり満足な医療サービスの基準の一つは、どこの国でも共通です。
スタッフ(受付、看護師、医師その他コメディカル)の対応。
単純ですが、スタッフの一言、患者への対応、ちょっとした会話や振る舞いから受ける印象。
こんな基本的で簡単な事が、安心と信頼と満足に繋がると切に思います。
ガーナにで経験した不十分な医療設備下での診察検査。
イギリスにて今回経験した、日本とは異なる粗雑な設備下での診察検査。
日本における、日本のスタンダードな医療設備下での診察検査治療。
Materialの環境に違いはあり各国で限度がありますが、スタッフの丁寧で親切な対応のおかげで非常に安心し満足した経験がガーナでも多々あります。
今回のクリニックでも、看護師医師の気さくで丁寧な対応がとても心地よかったです。
なんでも気軽に尋ねられる雰囲気も上手に作られていました。
気持ちがいいと感じるサービスの基準もある程度、万人共通なのではないかと思っています。
(実はその基準が本当に広いのですが。。パラドックス)
医療人として、また一人間として心にとめておくべきことですね。