シビアな現実を、ディズニーランドパリで -6th day in Paris-
昨夜から相棒の目はきらきらとしております。
2日目から昨日までずーーっと私が行きたいところ(主に美術館&教会=相棒の興味薄)へ連れまわし、連日夜には、
「ひろか、足が痛いよ・・・(;´・ω・)」
と恥ずかしそうに漏らしていた相棒。
5日目にしてようやく、相棒が一番楽しみにしていたであろう、ディズニーランド パリへ。
スペースマウンテン2を3回乗り、そのうえ
「もう一回乗ろうよ・・」
と言いかけた私ですが、さすがに嫌な顔をされました。
ディスに―ランドパリは、どちらかというと、小さい子供向けのアトラクションが多く、その他もろもろを考慮しても、個人的には東京の方が好きです。
さて、それよりも今回は、相棒と旅をしていてちょっと心にひっかかった出来事を。
相棒はイタリアン。南部出身で、一般的には肌の色はコンガリしている人が多いようなのですが、彼の肌はかなり真っ白で目もきれいなグレー?ブルー?です。
そんな相棒が隣にいると、いろいろなところで、アジア人として一人旅をしている時もしくはアジア人の誰かと旅をしている時とは、少し異なる待遇を受ける事に気づきました。
レストラン等で少しクレームをつけても笑顔で対応してもらったり。
クレームのせいでスムーズにいかなくなることはなかったり。
多少の無理がきいたり。
ここディズニーランドでも。
12時スタートのショー、12:15に行くとすでに開場できなかったのですが、とあるアラブ系の旅行グループが係員にお願いし、強引に入場していました。
最初は係員もしぶしぶOKしていましたが、一度許すと他のアラブ系アジア系のお客たちもぞくぞく押し込んできます。
さすがにこれはやばいと見た係員は必死になって止め始めますが、押しの強い客は全く係員のいう事を聞きません。
私もこのショーが見たかったのですが、状況をみて諦めました。
日本人ですもの、礼儀正しく。モラルは大切に。間違ったことは致しません。
でも、相棒、私が見たかったのをよく知っていました。また、私は押しが弱いこともよく知っています。私が、自分のやりたい事を、周りの状況を見て諦める事もよく知っています。
「見たいんでしょ?」
そういい、私の手を引きました。
すっと係員に目配せ。
そのまま係員の横をすっと通り抜けようとしました。
私は止められるの覚悟でしたが、係員は反射的に笑顔で私たちを通してくれました。
開場のメインドアの近くにもう一人の係員がいて、彼は何か叫んでいました。
「どうなってるんだ?!?もう入場を止めたはずなのに!! 申し訳ありませんが、もう席がありません、入れません!だめです!もう””!怒」
と必死に、アラブ系アジア系のお客たちの入場を止めていました。
どうも気まずい思いで、その係員のところまで行きました。
相棒に手を引かれて。
でもやはり、相棒の顔をみるや、係員はまたしても笑顔で入場させてくれ、席まで誘導してくれました。
止められている、アラブ系&アジア系のお客をしり目に。
相棒パワー、すごい。
イタリアンパワー。
いや、白人パワー。
意図的な差別とまでもいかないんでしょうか。
もうそこまでいかない、もっと根本的で根深いところにある、レイシズム。
ディスに―ランドも、パリもとても楽しいのですが、相棒(白人の彼)と一緒にいると、全く違ってみえる世界があります。
それがとても心にくる。
かなしい。
結局はそういう事なんだ。
彼は白人。
私はアジア人だから。
そういう目で、一瞬の見た目で、差別・偏見を被っていることが多くあるんだ。
(こんな夢の国、ディズニーランドでまで。)
だったら、私はとにかく、いい人きちんとした人でいたい。
どんな人の前でも恥じることのない、日本人、でいたいんです。